HTML への変換
@cosense-toolbox/parser/html の toHtml は AST を HTML 文字列へ、toHast は HTML の構文木へ変換します。ページ全体だけでなく、parseLine の結果や AST 内の個別ノードも渡せます。
TypeScriptimport { parse } from "@cosense-toolbox/parser"import { toHtml, toHast } from "@cosense-toolbox/parser/html"const page = parse("タイトル\nこれは [リンク] です")const html = toHtml(page)const hast = toHast(page)toHtml は toHast の結果を HTML 文字列にしたものです。rehype のプラグインへ渡したり JSX に組み立てたりする場合は toHast を使います。既定の CSS は別パッケージの
@cosense-toolbox/style にあります。詳しくは 既定のスタイル をご覧ください。基本
toHtml(node, options?) と toHast(node, options?) は共通の描画オプションを受け取ります。主な設定には pageUrl、iconImageUrl、highlight、classNames、showPads、handlers、extensions があります。オプション
pageUrl
pageUrl(title, node) はページリンク、タグ、プロジェクトリンク、アイコンリンクの遷移先を決めます。既定では /{title} です。タイトルに区切り文字を含む場合は各部分を URL エンコードします。
TypeScripttoHtml(page, { pageUrl: (title) => `/wiki/${encodeURIComponent(title)}`,})外部 URL は記法自体がリンク先なので、このオプションでは変更しません。
iconImageUrl
iconImageUrl(node) は [user.icon] に使う画像 URL を返します。既定値は null で、画像を出さずユーザー名のテキストリンクにします。Cosense のアイコン URL はプロジェクト名を必要とするため、呼び出し側で指定します。
TypeScripttoHtml(page, { iconImageUrl: (node) => `/api/pages/help-jp/${encodeURIComponent(node.user)}/icon`,})highlight
highlight(code, language) はコードブロックを色付けする関数です。toHtml は HTML 文字列、hast、または null を受け取ります。toHast には hast か null を返してください。language は code:hello.js なら js、code:python なら python です。ハイライターの言語名に合わせて必要なら変換してください。
TypeScripttoHtml(page, { highlight: (code, language) => highlighter.getLoadedLanguages().includes(language) ? highlighter.codeToHast(code, { lang: language, theme: "github-light" }) : null,})ハイライト関数が返す文字列は HTML として埋め込まれます。信頼できないコードを扱う場合は、戻り値を安全にエスケープしてください。
classNames と showPads
classNames は描画要素の既定 class 名を差し替えます。指定したキーだけが置き換わり、既定名に追加したい場合は "line my-class" のように両方を書きます。空文字にすると class 属性を出しません。動画は
<video>、音声は <audio>、埋め込みはサービスのプレーヤーの <iframe> になり、class 名は video、audio、embed です。プレーヤーの URL が分からない埋め込み (拡張が足したサービス) は、URL への外部リンクとして出します。地図は Google マップへのリンク (class 名は link link-location) です。地図そのものを描くには地図のサービスの鍵が要るため、既定ではリンクにしています。showPads: true は、インデントの余白と中点を .indent-mark / .pad / .dot 要素として出力します。既定では data-indent 属性だけを付け、スタイル側が中点を描きます。handlers と extensions
handlers はノード型ごとの描画結果を作る関数です。指定した型だけ既定のハンドラーを置き換えます。ctx.children(node) で子の結果、ctx.options で描画オプション、ctx.ancestors で祖先ノードを参照できます。extensions は既定の描画または handlers の結果を後から加工します。たとえば画像ノードを <figure> で包む処理を追加できます。複数の拡張は配列の順に適用されます。標準の
codeLineNumbers() はコード行に行番号属性を付け、tableCellLineBreaks(marker) は表セル内の指定文字列を <br> にします。style
toHtml に style 文字列を渡すと、出力の先頭に <style> 要素を追加します。iframe の srcdoc のように、HTML と CSS を一つの文字列にまとめたい場合に使えます。
TypeScriptimport css from "@cosense-toolbox/style/style.css?raw"const html = toHtml(page, { style: css })出力の構造
ページ全体は
<div class="page"> で包まれます。1行目は <h1 class="title">、通常行は .line、引用行は <blockquote> になります。字下げの深さは .line[data-indent] で表します。コードブロックの各行はそれぞれ要素になり、表は
<table class="table"> になります。装飾は .decoration と記号ごとの deco-* class で区別します。エスケープと URL の検査
既定のハンドラーはテキストと属性値をエスケープします。また、
javascript: と vbscript: は href / src から除外し、data: は href から除外します (画像の data: は許可します)。独自の
handlers を使うと、既定の URL 検査は適用されません。raw ノードとハイライターが返す HTML もそのまま出力されるため、信頼できない入力を描画するときは呼び出し側で検査してください。escapeHtml、safeHref、safeSrc、defaultPageUrl、defaultClassNames も同じサブパスから利用できます。